近年は異常気象の影響なのか、台風などの大雨により河川の氾濫や洪水といった水害などで車が水没してしまうケースが増えているようです。
水害によって水没してしまった水没車や冠水車は修理費用が高額になることや、水没車を乗っていくことでのリスクなどから廃車にしたほうがよいとよく言われます。
実際はどうなのでしょうか?
水没車・冠水車の定義とは?
水没車・冠水車の定義ですが、の日本自動車査定強化によれば「室内フロア以上に浸水した車」または「浸水の痕跡が複数確認される車」と定義づけされています。
とはいえ、何かしらの原因で水に使ってしまえば水没車ではあるわけです。
水没時に気をつけたいのが車のマフラーに水が侵入したときです。
マフラーの排出口が水で完全に浸かってしまうと車はエンストしてしまうので、エンジンは掛けずに専門の業者に見てもらうのが賢明です。
水没車・冠水車の修理費用は?
では、具体的な水没車・冠水車の修理費用は実際どのくらいなのでしょうか?
まさに、この水没車・冠水車の修理費用の金額によって修理がいいのか?、廃車がいいのか?、を決定するひとつの指標といえるでしょう。
水没でエンジンがかからなくなった場合
エンジン系統の修理は基本的にまず工賃が高額になります。
車種にもよって違いはありますが、エンジンがかからないということであれば最低でも50万円は覚悟した方がよさそうです。
高ければ200万以上ということになってきますので、このような場合は確かに廃車という選択が賢明かもしれません。
室内フロアマットくらいまでの浸水の場合
室内フロアマットまでの浸水ということはマフラーに水が入っているということになります。
マフラーに入った水がエンジンの方へ逆流してしまうので、排気ガスが排出できなくなりエンジンが停止してしまいます。
では、マフラーの修理費用はというと、50万円以上かかるケースがあります。
また、車によってはエンジンを電子的にコントロールするECUというエンジンコンピュータが、助手席の床の下に搭載されていることもあります。
このECUが水没してしまえば交換となりますのでさらに費用はかかってきます。およそ5万円くらいからだと思っておきましょう。
水没車・冠水車の修理は交換が基本
水没車・冠水車の修理はサビや臭いなどの後々のトラブルも考えると基本的には交換することが望ましいですし、修理業者も交換の方向で話をしてくるでしょう。
自然災害での水没車・冠水車の保険は支払われる?
台風や大雨による自然災害によって車が水没してしまった場合ですが、基本は車両保険の対象になり、全損扱いになれば、保険金の100%が支払われます。
全損扱いというのは、車が再起不能な状態や水没する前の車の価値(車種、年式、走行距離などで決まる)よりも修理費用が高くなってしまった状態のことを指します。
ただし、車両保険を使うことで等級が下がり翌年の保険料が上がるというデメリットも一応あるので忘れずに。
水没車・冠水車を査定してもらう
水没車・冠水車を廃車と決定した場合には、水没車といえどしっかりとお金にすることが大事です。
安易に廃車手数料を支払って愛車を手放さないようにしましょう。
水没車・冠水車でもちゃんと買取してくれる業者というのがあり、出張査定が無料だったり、0円以上を保証してくれるものもありますので、しっかりと水没車といえどお金に変えましょう。
水没車・冠水車の高額査定は海外販売ルートがカギ
国産車は特に海外での需要が高く水没車・冠水車でも高額査定が可能なんです。
ですので水没車の売却は海外に流通網をもつ専門業者にするのが得策です。
こちらのタウは世界100カ国以上に販売ルートを持つことが強みの買取業者です。
事故車や水没車の買取が得意です。
簡単な情報入力で水没車の査定額がわかる売却シミュレーターが無料で利用できますので試してみては?
まとめ
水没してしまった車、冠水してしまった車の水によるダメージというのはやはり大きいですよね。
特に海水に水没となってしまうと、さらにダメージは大きくなります。
エンジン、コンピュータ、排気系統や内装に至るところまでそのときは大丈夫と思っても後からサビなどが原因で故障になることもあります。
水没したらしっかりと専門業者に診断してもらい、修理費やその後のデメリットも考えて、修理するのか廃車にするのかを決めましょう。
ただ、総合的にみて愛車に思い入れがよほど強くない限り、水没車・冠水車はやっぱり修理よりも廃車、売却する方が安全ですし、後々の故障などのリスクを考えると精神衛生上も正解なのではと判断しました。
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